井の中のとかげ都会を知らず

雑で穏やかな田舎生活

ハッピーバレンタイン

久しぶりの休日ですが、寝ているだけでした。
これは大学生あるあるでしょう。

まあ気を取り直して書きましょう。
そう言えば、バレンタインありましたね。

陰キャなので、この手のイベントが本当な嫌いでしたね。

高校生のとき、
クラスの男子全員にお菓子用意して、サプライズしよ!
ってやつありませんでした?

大きな声では批判しませんが、心の底ではつまらないと思っていました。
黒板の前に並べて、
“男子へどうせ貰えないんでしょ、あげる”
みたいなメッセージ書いて
男子を呼ぶ前に写真撮って、
インスタに#3組#最高って投稿するんでしょ。
男子も男子で満更でもないのが不甲斐ないですよね。


ひねくれすぎ


ですが、こんな私にも純粋な気持ちでバレンタインを楽しんでいた時期がありました。

そんなエピソードを本日はどうぞ。




当時小学5年生だった私は同じクラスに気になる男の子がいました。彼は勉強もスポーツも出来る学生時代にモテるタイプでした。反対に私は目立つこともないが、いじめの対象にもならないくらいのランクの児童でした。

そんな私と彼が接点を持ち始めたのが林間学校です。同じ班で活動すると、当たり前ですが会話も増えます。そこから彼の能力の高さや人となりに惹かれます。

確かに心の中にときめくような感覚はありましたが、当時小学校だった私には付き合うという行為はあまりにも大人びたものでした。

好きという気持ちは知らせたい。
でも、ふざけ合える関係のままが楽しい。

だから好きという言葉は口にできない
バレンタインを送れば気づいてもらえるのではという気持ちがありました。(初々しいねぇ)

そんなこんなでカップケーキを作りました。
初めてひとりで作ったおかしです。
しかし、当時校則に対し従順な私は学校にお菓子を持ち込むことが出来ませんでした。そのため、彼の家までカップケーキを届けに行きました。放課後といっても、あたりが薄暗くなり始める17時くらいです。彼の家までは坂をのぼり20分はかかります。

支度をしていると、まさかの父がついて行くと言い出しました。
普通に考えて、おかしいですよね。
しかも歩いて。
そこは車出した方が理にかなってるじゃん。

まあ結果として無事渡すことができました。
向こうは少し驚いていました。
気にもかけてない女の子が家にいきなりバレンタインを持ってきたのですから。

帰り際に彼はもう一度驚きました。
私の父が5メートル離れた薄暗い中で、犬に吼えられて走り回っているのですから。
父とはふたりでも外出するくらいの距離感でしたが、帰り道は口すらききませんでした。

翌日、緊張気味に登校しました。ですが、彼はいつも通りでした。教室の空気もいつも通りでした。安堵した気持ちは今でも少しだけ体が覚えています。

そうなると、ホワイトデーがどうだったのか気になるはずです。

学校では何も起こりませんでした。
彼はおそらくたくさんのチョコレートを貰っているから、いちいち覚えていないのだろうと考えていました。

そのまま帰宅すると、彼から自宅に電話がありました。
内容は、お返しをするから私の家に行ってもいいのかというものでした。嬉しさよりも驚きでした。
そうしてその日、私は彼の家の近くに用事があったので、付近で待ち合わせをすることになりました。

待ち合わせの時刻に彼は少しだけ遅れてきました。交わした言葉はありがとうくらいでした。
それ以上何もありません。
また明日」と夕日の中に帰っていく彼の姿を少し美化して覚えています。
貰ったお菓子を少しづつ食べた私は純粋だったのでしょう。


その後私の身に友チョコ異物混入事件があり、バレンタインは苦手になりました。



付き合いの上で避けれないイベントになりつつあるバレンタイン。
ハロウィン以上に必要のないイベントかもしれませんね。



ちなみに今年は、その日がバレンタインデーだったことを当日20時に知りました。
モテない、金ない、意識低い大学生の私には関係ないですが、皆さんは素敵な気持ちになれましたか?


ホワイトデーが待ち遠しい方々は幸あれ。





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